「自分を責める前に」必要なこと(2018.10.17)
人がすることには必ず結果が伴い、
その結果が思わしくないと自分を責めてしまうこともあります。
たとえば友人との何気ない会話で、相手を怒らせてしまった時。
(とっさに「自分の発言にミスがあった」と自覚した、としましょう)
そんなつもりは無かったのに怒らせてしまう自分は
「なぜ怒らせるような言葉が勝手に出てしまうのか」
「自分はダメな人間かもしれない」
「なんて人付き合いが下手なんだ」
などと自責の念にかられる事が大半です。
※まれに「自分に同意できないヤツなんて友人の必要はない」なんて言う人もいますが
この場合はむしろ別の課題が...(苦笑)
“どちらが悪い”とかではなく、
おそらくどちらかが話す内容または捉えかたにミスが生じたのでしょう。
たいていの場合は「怒らせてしまった」“結果”に意識が集中してしまい、自責の念が強まります。
しかし結果はもう変えられません。
本当に大切なのは結果ではなくプロセスです。
なぜ「相手を怒らせてしまったか」の分析に重視し、整理するのです。
そうすると、次に同じような状況になっても、以前のようなミスはしなくて済みます。
むしろ結果は放念してしまいましょう。
「一念忘機」
(いちねんきをぼうず)という禅のことばがあります。
心を働かせず、余計なはからいをいっさい捨てる、という意味らしいです。
自分を責めるというのは、これとは正反対のことで、
ミスをした結果に心を働かせ、悔やみ、落ち込む、などを往ったり来たりするのです。
そのとき、「一念忘機」の気持ちが必要になるのですが、
実現する有効な方法が、今やっていること(ミスをしたプロセスの分析)に夢中で取り組むことです。
すると、新たな気持ちで次のステップに踏み出せる、
すなわち「一念発起」の心持ちになれる、という事です。
つまり「一念発起」する前に「一念忘機」を心掛けることが必要なのです。