親切の押し売りをしないために(2019.7.23)
親切でやったことだけど相手から不服そうな対応をされた、
何気ない会話の中で、喜んでもらえると思って発した言葉にけげんそうな顔をされた、
なんて“不可思議な思い”を経験された人は少なくないと思います。
「小さな親切、大きなお世話」
とはよく言ったものです😜
親しい人、見ず知らずの人、その相手によっても対応は異なるとは思いますが、良かれと思ってとった行動に対しては「ありがとう」「うれしい」と、反応して欲しくなりますね😅
それは人間としてごく自然なことで、
他から感謝されたことを認識すると、とても満足感や快感を得るようにできています。
慈善事業やボランティアなどの活動もキッカケとしては同様で、決して悪いことではありません。
そこに「感謝してもらいたい欲」が出るのもゼロではない(はず)ですし、
出来れば良い人だと思われたいですもんね?
以前から「人によって(環境や経験の違いから)考え方や捉え方(価値観)が異なる」
のような投稿をしてきましたが、
「ありがとう」と感謝する言動の裏にある思考もそれぞれです。
(相手のタイミングや心理状態にもよりますが)
実は、相手が何をしてもらったら喜んでくれるのか、良かったと思ってもらえるのか、
ピンポイントに「正解」を出すのはとても困難なことなのです。
かと言って「親切するだけムダ?」
と言うわけではないですし、親切心というのは人間としてとても良い行為ですので、
“極力”相手の意に反しないよう、困っている相手のニーズの察し方が大事になります。
自分が経験したことで個々の考え方に左右されない行為であれば「思いの差」は少ないと思います。
また、(おそらくこっちの方が多いかもしれないですが)それ以外のことに対しては、
・「自分とその人では(ニーズが)違うかも?」と考えて相手に聞いてみる。
・自分が良いと思ったことをとりあえずやってみて、反応が悪い場合は何がベストなのかを問うてみる。
これらを繰り返した結果をなるべく多く経験し、習得するしかないと思います。
「いやいや相手に感謝(の言動)を望んではダメだ」
と、強制的に“雑念”を“正念”に変えることが出来れば、
比較的簡単に相手に聞くことは出来ると思います。
繰り返しますが、人に親切なことをするって至極困難な行為なのです。
自分の常識や価値観を正論だと決めつけた行為ではなく、
出来るだけ自分の「色眼鏡」を外してから対応すること、
相手に感謝を望まないような意識づけが大切です。