現代人の欲の使い方(2019.7.9)
おもに裕福な国の中で目立つことですが、
今の日本にも「お金がないと不幸」「お金を儲けて幸せになりたい」という考えが蔓延しています。
また、お金に余裕があるかどうかが「優劣」だったり「幸せの目盛り」になっています。
お金に余裕がない人は「負け組み」だったり「不幸だ。。」と嘆くこともあるかと思います。
前の記事にも書きましたが、テレビ番組では世の中のお金持ちをレポートし、いかに裕福な暮らしをしているかを広めますし、お金儲けをするためのセミナーなどもたくさんです。
なんだかお金を持っていることが悪いことだと聞こえるかもしれませんが、そういう事ではありません。
お金は無いよりあるほうがより便利な生活を送れます。
住まいや税金、病院、保険、年金もらっても2000万円持ってないと生きていけない?(笑)
みたいな感覚になる世の中でもあります。
ただ、いくらお金があったとしても、
人間として逃れられない「死」を迎えたらそれ以降は自分の為にお金は使えませんし、
(あるか無いかは別として)あの世にも持っていけません。
また、お金によって違いが出てくる「食」についてですが、
本来は生きていく為に食べていくだけでもイイはずなのですが、
今は飲食店も増え、競い合うことで安くて美味しいとされるお店もたくさんあり、
それに飽きると高価でも美味しいとされるものを食べたくなり、
欲を持つことがあたりまえの人間にとっては食に対する欲に限度がなくなりつつあります🥩🥂
そしてそれが普通になっていき、少しでもスーパーのお惣菜が続くと「不幸になった」とも思ってしまいます。
その“普通”の感覚は人ぞれぞれなのですが、
普通以上に見える誰かがやっていること(食べているもの)に対して今の自分に劣等感を感じてしまいます。
人は欲がなくなっては(仏さまではないので)生きていけないとも言われますが、
必要以上に欲を持つことは、理性を見失ったり、
他人とのコミュニケーションや愛情のカタチに影響してしまいます。
“必要以上”という感覚も人それぞれなので、何が正解かは申し上げにくいのですが、
おそらくどの時点かで「過剰」なことに気付くと思います。
気付くけど心地よさが勝ってそのまま進み続けるか、自ら立ち止まるか、立ち止まる場所などによって、
その後の人生も変わっていくのだと思います。
お金や食を例えに出しましたが、これは生きていく中でのいろいろな面に現れる「欲」も同じことが言えるはずです。
欲に対する感覚は時代や文化などの変化によって移り変わっていきます。