「いい塩梅」って?(2020.6.11)
「煮物作りは塩梅が難しい」 「雨の日は持病の腰の塩梅がよくない」
などに用いられる『塩梅』ですが一般的には「あんばい」と読み(「えんばい」と読むこともあります)、
料理の味加減や物事の具合、健康状態などを表すことが多いです。
また、程よく物事を処理する、程よく並べる・配置するといった意味でも用いられます
そもそも、食酢がない時代に料理に梅酢を使用していた当時、
塩と梅酢の味加減が丁度良いことを「良い塩梅だ」と表現していたことが由来とされています。
また、物事の処理や配置を表現する場合、「塩梅」の代わりに按配、按排、案配が用いられることも。
※類語として「具合い」「さじ加減」などがあります
と、おそらくご存知の方も多いとは思いましたが、敢えて解説してみました。
何故かというと、わたしが知る日本語の中でベストテンにランクインするほど大好きなワードですし、生きていく中で大事だと思うからです。
しかし、料理や事柄、健康などは好みや基準が人それぞれ異なりますね?
「良い塩梅」と言っても人によって違うから決められないのでは?という疑問も浮かびますが、
少し視点を変えてみてください。
“塩:小さじ2杯”とレシピに書いてある料理を作る場合、
とても薄味好みの人でも“耳かき1杯分”だと薄すぎる(あたりまえ)でしょうし、
塩辛い味が好みの人でも“おたま2杯分”だと濃すぎる(これも当然)でしょう?
さすがにこれ以上は・・・😅 みたいな、
おおよその“下限”と“上限”を見定めることが重要なのです。
(限界ギリギリのあたりは良い塩梅な感覚で捉えてください😆)
そして、曖昧な表現が得意な日本人だからこそ「良い塩梅」を大まかに考えられると思います。
塩の味を知らない、料理したことないから判断できない、などの屁理屈コメントが飛んできそうですが、
味は知らなくても塩分の摂り過ぎは身体に悪影響なことをご存知なら、
健康視点で「塩梅」を判断すればよいのではないかと思います。
さて、
何故「塩梅」というワードが好きで大事だと思うのか。
次回投稿にてお伝えすることにします。
(なんとなく想像つくかたもいらっしゃるとは思いますが笑)