ストレスの今と昔(2018.5.6)
Facebookページでも投稿しましたが、現代は「ストレス社会」と言われています。
しかし、今の社会環境が直接ストレスの原因な訳ではなく、ストレスの因子に対して回避するための対処があまり上手ではない人が多いために、その影響を受ける人が増えた、とわたしは考えます。
そもそも「ストレス」という言葉を使い始めたのは、1936年にカナダ人の生理学者ハンス・セリエ(1907~1982年)が提唱した「ストレス学説」がキッカケです。
また、日本で一般化したのは、バブル期に突入した1980年代のことでした。
ところで、なぜ今の人たちにストレスが多いと言われるのでしょうか❓
おそらく昔のほうが、貧困や差別、便利なモノが無い、等々のストレス因子が多かったはずですけどね。🤔
(今と昔の差が大きくなるに連れて比較しにくい状況になりますので、とりあえず今回は高度経済成長期の1950年代の前・後あたりを昔と想定してください)
前回の投稿では、ストレスを回避するためには「捉えかたを改める」「感情ではなく理性で考える」などと書きましたが、昔の人は自然とそれが出来ていたのではないでしょうか?もしくは出来ない環境ではなかったのかも?
便利なモノやサービスは今よりも昔のほうが「少なかった」のは当然ですが、(現代人から見れば)不便な時代を生きていくために懸命に考え、努力してきました。
その結果である今は、「生きていくために」は既にある程度形成されており、次のステップである「より便利に」「より合理的に」を方針に、生きる時代です。
おそらくその違いは、欲求に対する『達成感』『満足感』の“質”ではないかと思います。
現代の社会環境は、生きるために収入を得る(働く)ことが出来ていれば、程度に差はあれど他に「生きるための苦労」をする必要があまり無く、昔に比べると、その最初の段階を簡略できています。
要するに、昔より今の人のほうが、良質な『達成感』『満足感』を得にくいのではないでしょうか?
中には「今の生活に充分満足できている」と答える人も居るとは思いますが、そのようなストレス耐性が出来た人は果たして何割くらいでしょう。。😨
更に便利でモノがあふれた世の中になるであろう将来、省略される段階があるとすれば、これからのストレスの度合いはどうなるのでしょう?😅
・・・などとお先真っ暗な結論こそがストレスの原因になりますので(笑)、
やはり現代人の課題は、
『ストレスを回避するコツ』を習得する
ことではないでしょうか?
次回はそのあたりに触れてみたいと思います。